ホタルとスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ) 2022/01/05 Syouichi.A

今は正月5日、全くもっての時期はずれの話題で恐縮にてスミマセン。
いろいろな特定外来種の話があって、そこで思い出したので書いてみました。

千葉の私の家から歩いてすぐのところに幾つかのまとまった沼がある。海跡湖というらしいが、九十九里には多いらしい。
ここは非常にトンボの種類が多く生息して、我が家にもアオヤンマやとある種のイトトンボがやってくる。
また、絶滅したはずのある種のカゲロウが発見されたりもしている湿地である。





ご多分に漏れず、バスやブルーギル、ライギョといったところもフナとともに釣りの対象である。
このギルてやつが一番タチが悪い!多少の水質悪化もなんのその、とてつもない繁殖力で喰いまくる。
バスやライギョなんてこれに比べたらかわいいもんだ。
しかし、大きさや見た目より悪者である。
ここに外来種のバカデカイ蓮の一種をいれたやつがいて、数年で大繁茂し夏は一面に水面を覆う。当然、水質悪化!生態系が崩れますわね。
オオカナダモも繁茂して酷い状態だった。
水中発生するガスで魚の目が白く膜で覆われた個体を何度か目撃した。
やっとそれに気がつき、去年オニ蓮は撤去されていた。千葉県がやってくれたのでしょうか、詳しくは知りません。

私がここに越してきたのは二十数年前のこと。その頃はヘイケホタルが田んぼにいた!
いなくなったのは農薬だのと言っているけれど、確かにそうだろうけどそのころはヘリコプターで撒いてた。朝早くからまるで戦争が始まったのかと思うほどの低空飛行で二階の真横飛んでたもの。
でも、どっこい生き続けていたのだよ。

それがだ! あのジャンボタニシとかいうやつが蔓延し始めて、ホタルは姿を消した。
稲を食う害虫扱いのこいつと稲作農家の戦いにホタルは巻き込まれた。

田んぼに殺虫剤や油かすをまくとか、相手は“タニシ”なのでそれに効く薬なわけです。
それって、ホタルの幼虫のエサである“カワニナ”にはよほど小さいので、即死ですよ。
屈強に頑張って生きても、エサがなきゃどうしようもないですよ。
こうして、またひとつ消えてゆく。

地球の仲間がこれ以上消えないことを願う。