勇敢と凶暴 2021/12/22 Syouichi.A

シェパードの防衛作業で犯人に「食いつく」のがあります。袖にカブッとやるやつです。



これは小さいころに麻布とかのひっぱりっこなどの遊びの延長で教えていくのだけれども、物欲の生まれつきない犬なんかには教えようがないわけです。

そんな犬に無理矢理教えるには、犬の本能というか本性というかそんなところを刺激するわけです。
敢えてここでは詳しく書きませんが、つまり、自分の居場所に土足で入ってくるというか、自分にとって危険が迫ってくるというか、そこを逆撫でして咬みつくことをさせるわけです。
犬は殴ったり、蹴ったりできませんね。咬みつくことしかできないんです。強制ですよ。
こんな風に覚えてしまった犬は、犬舎にいたらうっかり近づけないくらいでしょう。

さあ、どうですか、みなさん。紙一重ですよね。
咬んだら、「止め」が完全じゃないと。
咬むこと以上に「止め」ができないといけないと思うのは私だけかしら。
最低限、日本にはミスマッチ。訓練に特化して完璧なら素晴らしいことだけど、生半可に教えることではないと思う。

いくら「熱燗」や「冷や」のほかに「人肌」がある日本でも、このいい加減さはいかんな。